【写真左:かわさきさんのお嬢様 写真右:枝久保(エダクボ家具)】

今日は、埼玉県和光市にご家族3人でお住まいのかわさき真知さんのお宅をご紹介します。
かわさきさんは、整理や収納について専門ノウハウを提供する「整理収納アドバイザー1級」の資格を持つ"収納のプロ"。
そのセンスは、数々のインテリア・収納雑誌に掲載されるほどです。
かわさきさんからエダクボにご依頼いただいたのは、3点の壁面収納。収納のプロは、オーダーメード家具をどのように活用しているのでしょうか。くわしいお話をお聞きしました。



■ 整理収納アドバイザー かわさき真知さん

― かわさきさんは、整理収納アドバイザーとして、どのような活動をされているのですか。

かわさき真知さんのお宅は
数々の収納雑誌に掲載されている
片付けや整理がうまくいかない方のために、ご自宅へ出向いて一緒に整理収納の作業をしたり、ノウハウをご紹介したりしています。
たとえば、部屋の模様替えや整理のときなどに、なにを・どこに・どのように収納すればよいのか。限られた空間をどう広く使うか…。まずは、その家の物の使用頻度や、人の導線などを把握していただくことからはじめて、具体的な解決方法をアドバイスします。

現在は、「なぜ片付かないのか」という心理学的な側面に興味を持ち、アメリカで職業として認められている整理収納のコンサルタント「プロフェッショナル・ライフオーガナイザー」を日本人向けに体系化した、「マスターライフオーガナイザー」の資格取得を目指して準備中です。


■ かわさきさん宅のリビングダイニング 

― まずは、お部屋をご紹介ください。

わが家のリビングダイニングです。夫と娘、そして4匹の猫とともに団欒する場所です。


― ご家族と4匹の猫が暮らしているとは思えないほど、おしゃれですね。

ありがとうございます。好きなものだけに囲まれて、心地よく生活したいと常々思っています。

― すてきなインテリアばかりですが、どのように選ばれたのですか。

どれもこれも、じっくりと時間をかけて選んでいます。
たとえば、ダイニングのシャンデリアは、フロス社のジノサルファティというモデルで、60年ほど前にデザインされたもの。いろんなシャンデリアを見ましたが、これに出会うまでは何ヶ月も探しました。
食卓まわりには、カルテルやイームズの椅子を置いて楽しんでいます。

もちろん、白をベースにして統一感を出すように選んでいますが、実はインテリア選びよりも、もっと重要なことがあるんです。それは、部屋そのものをシンプルに保つことです。



■ "収納のプロ"かわさき真知さん流 「インテリアが映える部屋づくり」

― 「部屋そのものをシンプルに保つこと」について、くわしく教えてください。

たとえば、こんな経験はありませんか? お店やモデルルームで見たおしゃれな家具を、いざ自分の部屋に持ち帰ってみると、ぜんぜん良く見えない。頭がのぼせて買っちゃったけど、失敗した……。
たいていの場合、こういう例は、頭がのぼせたわけでも、悪い家具をつかまされたわけでもありません。
その家具を置く、部屋そのものに問題があるんです。
片付いていますか? 買ってきたおしゃれな家具に似つかわしいスペースですか?
インテリアって、そのアイテム単体が良くても、意味がないんです。大切なのは、そのアイテムが映える部屋かどうか。
そのために、一番簡単な方法が、「部屋をシンプルに保つこと」なんです。

― 部屋をシンプルに保つためのポイントを教えてください。

まず、徹底的に整理整頓します。日常的に使わないものは、その部屋にとってよけいなもの。処分するか、適材適所に置きます。一見便利そうな隙間家具は、時には部屋の雰囲気を台無しにします。
そこで、私は、あくまでも「壁の一部」になるような、主張しない壁面収納をつくりました。


■ かわさきさん宅の3つの壁面収納

◆ 子供部屋 〜 「この壁面収納で、娘も積極的に部屋を片付けるように」

この壁面収納は、娘が20歳を過ぎるまでずっと使えるものを、と考えてオーダーしたものです。
将来、荷物が増えても大丈夫なように、収納スペースに余裕をもたせました。




以前は、本棚のかわりに食器棚を代用していました。
悪くはなかったのですが、本の背の高さと棚の間隔があわず、きれいにしまえませんでした。
横に積み上げたり斜めにしたり…。娘も整理整頓する気にならないようで、グチャグチャでした。

さらに、荷物が増えてシェルフを買い足したんです。すると、右の写真のように、高さのちがう家具がガタガタと並ぶことになり、部屋の印象が雑然としてしまいました。
娘は、家具の天井にも荷物をどんどん乗せていきました。
そこで、耐震対策も兼ねて、天井まで高さをとった壁面収納をつくりました。

この収納ができてから、娘も積極的に部屋を片付けるようになりました。






◆ テレビ台 〜 「増えつづける花器をしまう場所でもあります」

AV機器だけでなく、低さを生かしてワレモノ収納ができるようにと考えてつくりました。




わが家のリビングには、際立たせたいインテリアがたくさんあります。そのため、主張しないテレビ台をつくりました。
壁の横幅にきっちりあわせた壁面収納なので、「家具を置いてある」ようには見えません。

幅をとったのには、ほかにも理由があります。
AV機器やDVDのほかに、趣味のフラワーアレンジメントに使う花器の収納場所がほしかったのです。花器は、趣味がつづく限り増えていくものですから、収納には余裕が必要です。低い位置に、安全にしまえるように、この場所を確保しました。







◆ 猫トイレ収納 〜 「猫だけが出入りできて、猫トイレの存在は隠す」

猫トイレを収納できるようにした壁面収納です。猫トイレの存在には、本当に悩まされていました。



 


わが家には猫が4匹います。猫トイレはふたつあり、そのうちのひとつは仕事部屋の目につくところにありました。
においも消しきれず、砂は飛び散るし、うんざりでした。
かと言って、ほかに置く場所もない…。
そこで、壁面収納の一部を工夫して、猫だけが出入りできて、猫トイレの存在を隠せるように考えました。


●猫トイレ収納の仕組み

猫が出入りする部分と、トイレ本体を収納する部分を別にしました。
さらに、トイレの入り口に小さな仕切り窓をつけて、極力トイレ本体を覆うように考えました。
これで、猫は出入りできますが、外からはトイレが見えなくなりました。



■ 整理収納アドバイザーかわさきさんの 「お部屋を美しく保つためのポイント」

― 整理収納アドバイザーのかわさきさんから、お部屋を美しく保つためのポイントを教えてください。

なにげなく置かれた生花にセンスが光る
●その1「理想を持つこと」
まずは、自分がどんな部屋に住んで、どんなインテリアに囲まれて、どんな生活を送りたいのかという理想を、具体的にしっかりと持つことが大事ですね。
インテリア雑誌や分譲マンションのチラシなどはいいですね。いいレイアウト、いい家具がたくさん載っていますから、参考になるでしょう。「今は無理」と思わず、常にイメージとして切抜きを眺めるといいのです。

●その2「安易に買わないこと」
「家に持ち込む物の数」=「処分する物の数」と意識して、相対的に物が増えないようにしましょう。
たとえば、新しい服を買うなら、着なくなった服はフリーマーケットやリサイクルショップへ。新しい雑誌を買ったら、読まなくなった古本は処分します。

●その3「整理とは、捨てることである」
整理は、単にしまえばよいというものではありません。使うものと、そうでないものをきちんと区別する。そして、不要なものは、思い切って捨てる。その勇気が、整理整頓の第一歩なんです。
私もたくさんの失敗をしてきました。その失敗が、現在につながりました。

●その4「まず最初に、収納場所を確保する」
物が増えるたびに新しく家具を買い足していくと、統一感が崩れがちになります。収納は、最初にお金をかけてでもしっかりと確保することが大事です。 そして、そこに納まる以上のものは持たないと決め、キープすることです。



■ かしこいオーダー家具のつくり方

― かわさきさん流の、かしこいオーダー家具のつくり方を教えて下さい。

●個性的なデザインよりも、「シンプル・イズ・ベスト」
「趣味は変わる」ということを念頭に置いてデザインを考えるとよいですね。
取手ひとつにも流行がありますし、やはり収納は、個性的なデザインよりも、シンプルでスッキリすること、そして部屋が広く見えることが大切。白が無難かなと私は思います。

●つくるなら、ミリ単位の完全フルオーダー
オーダー家具といっても、意外と、融通のきかない家具店もあるので、注意したほうがいいですね。ある程度まではオーダーできるけど、幅や高さが10センチ単位で固定されていたり、決められた材料のなかで選ばなければならなかったりするところもあります。
どうせつくるなら、生活にあわせて、ミリ単位でフルオーダーできる家具がいいですね。



■ 最後に

― 最後に、エダクボ家具へのメッセージをお願いします。

今回は、エダクボさんにすばらしい壁面収納をつくっていただきました。設計もほとんど直すところはなく、私の好みを完璧に察知した上での完璧なものでした。もっと工夫して、大切に使っていきますね。
近い将来、自宅で整理収納講座を開く予定なんです。そのときに、エダクボさんにつくっていただいた家具を、みなさんにとことんご紹介したいと思っています。


かわさき真知さま、本日は貴重なお話をありがとうございました。

※ 取材日時 2009年7月
※ 取材制作:カスタマワイズ



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